旅の楽しさを分かち合うノートリレー
「手帳ゆる友と旅するEDiT」企画

旅のはじまりから終わりまでを記録するEDiTのライフログノート「トラベルノート」。実は、そのノートを使い、仲間たちとリレー形式で旅日記を綴る「旅するEDiT」をおこなっている人たちがいるそうです。 メンバーは「手帳ゆる友」という、手帳でつながる友達の輪に参加する人たち。そこから派生した企画が「手帳ゆる友と旅するEDiT」です。それは、旅をしてトラベルノートに記録し、次の旅人へそのノートをバトンタッチしていく......というもの。この「旅するEDiT」企画が、どんな活動で、どんな風にノートが綴られているのかを知るべく、「手帳ゆる友」のメンバーであり、「旅するEDiT」リレーの企画者である"なぷさん"にお話を伺いました。

TEXT:近藤鈴佳

人とつながることで、手帳づかいが楽しくなった

「大学時代、最初に使いはじめた手帳は、特にこだわりもなく、何となく選んだ手帳でした」というなぷさん。でも偶然にもクラスメイトが同じ手帳を使っていたため、それをきっかけに仲良くなることができたそう。「手帳って、書くことが長続きせず、最後まで使えない場合もあるじゃないですか。けれど、そばに同じ手帳を使う仲間がいると、使い勝手など、手帳のことをとことん語り合うことができて、手帳を使うことに途中で飽きなかったんです」。そうしているうちに手帳を1年間使い終えることができ、とてつもない達成感や充足感を味わったなぷさん。「この経験によって、手帳を使う楽しさと“手帳を通じてつながる人との出会い”に、目覚めたのかもしれません」。

大学時代の手帳づかいを経て、社会人になり世界が広がるにつれ、1冊の手帳にすべてが収まりきらなくなってしまったなぷさん。現在EDiTのB61日1ページ手帳のほか、10冊の手帳やノートを使い分けているそうです。仕事用、プライベート用、愛猫の成長記録を毎日残すために始めた育猫日記のほか、主催者の一人として活動する「九州手帳愛好会(QTA)」関連の企画用など、それぞれに用途があります。そんな多くの手帳やノートを使いこなすなぷさんは、手帳研究家の藍玉さんが主催する“手帳でゆるくつながりあう仲間をつくる会”、「手帳ゆる友」に参加するようになりました。

「手帳ゆる友」とは?

「まず“手帳ゆる友”とは、ツイッター上で手帳のことをおしゃべりしたり、情報交換したりしながら、“手帳友だちをつくる”場所です。たとえば#EDiTなど、決まったハッシュタグを付けることで、手帳ゆる友メンバーたちの“手帳についてのつぶやき”を仲間同士で共有できます」。そしてその手帳ゆる友に参加したことが、EDiTの「トラベルノート」となぷさんの出会いとなったのです。

きっかけは、旅に行けないストレスから

それはEDiTの2つのライフログノート、「トラベルノート」と「読書ノート」の発売を知った手帳ゆる友の仲間たちが、ツイッター上で「欲しい」「興味がある」と話しているのをなぷさんが見たことがきっかけでした。

そして迎えたゴールデンウィーク。「私は仕事の繁忙期でてんてこまいだというのに、ゆる友のみなさんが連休を満喫するツイートを目の当たりにして、“みんないいな”、“みんな楽しそう”、“私も旅に出たい!”と、フラストレーションがどんどん溜まっていきました」。

そこで思いついたのが、「旅ができない自分の代わりに、“トラベルノート”を旅させよう!」という「手帳ゆる友と旅するEDiT」企画でした。こうして、“手帳好きのみんなの手で、1冊のトラベルノートを旅させる”、というユニークなノートリレーが、2014年7月から始まりました。

誰でも気軽に簡単に!ノートを持って旅に出よう

しかし、ただノートを手渡されるだけでは、何から始めたらいいか戸惑う人も多いだろうと考えたなぷさんは、まずは自分が第一走者となり、地元・大分の国宝、臼杵石仏へと日帰り旅行をし、使い勝手を確かめました。

「(旅の)テーマ・スケジュール・予算・持って行くものは、旅日記の構成に必要なので、毎回必ずみなさんに書いてもらうようにしました。ノートとともに郵送されるCD-RやUSBメモリに書式データが入っているので、出力して各自のページに貼り付けてもらいます。共通項目をつくることで、いつ誰が見ても分かりやすい旅日記になっています。あとは“どんな風に書いてもOK”のノールールです。」

日常生活では知り合うことのない人たちの
旅を垣間見るおもしろさ

「自分が旅を終えて次の人にノートを送る際は送付料金がかかりますが、リレーに参加することは、送料分以上のお得感が得られるんですよ。というのも、そこには学びがあるんです。ノートを手にすると、今まで綴られてきたみなさんのクオリティの高さに最初は怖じ気づくこともありますが、他の人はどんな風に書いているのか実物が見られて、刺激や参考になります。他の人の書きこみ方や写真、イラストの使い方などを見ることで、自分がノートを書くときのスキルも上がり、ノートを綴る楽しさが分かってくるのです。

そして何より、日常生活では知り合うことのできない人たちの旅を垣間見られるのが最大のおもしろさ。普段、人の日記を気軽に見ることはできませんし、“自分の普通”は“他の人の普通じゃない”ということにも気づかされます。また、“この人はこういうものを持って行くんだ”と、旅の持ち物リストなどから得られる発見もあるんです。

また、たとえば『秋の武家屋敷を楽しむ』という旅日記では、しおりの貼り方などにこだわりを感じました。こちらのユーザーさんに後日教えてもらったのですが、それは製図用の折り方だったみたいなんです。これはスキャンしてWEBで公開しても、実際に手に取らないと、なかなか分かりづらいものがあります。手に取ってこそ得られる実例です」。

旅のテーマもそれぞれで、『寝台特急で行く超ハード北海道3泊4日の旅』、『ハリーポッター好きの息子の夢を叶える旅』、『南ドイツビール飲み比べとドライブの旅』など、タイトルを見ているだけでワクワクするような旅の思い出が綴られています。

全てのページをご紹介できないのが本当に残念なくらい、創意工夫にあふれ、個性豊かな楽しいページが記されています。

見返しには、旅人たちがあちこちで押した記念スタンプも。

北へ南へ……旅は地図を埋めていく

これまで16名の旅人が携わってきたリレーは、現在3冊目(2016年4月現在)となりました。募集はツイッター上で行い、ノートが手元にある人から、次の人へバトンタッチしていきます。北は北海道から南は大分、そして海外もドイツ、イギリス、ハワイと幅広いエリアへとリレーは足を伸ばし、その距離は単純計算ですでに地球1周を超えています。

「旅するEDiT」参加条件は?

「“旅するEDiT”リレーの参加条件は、

① 手帳を書くのが好きなこと
② <手帳ゆる友>であること
③ 満18歳以上であること
④ 手元に手帳が届いてから、1ヶ月以内に次の人に責任を持って発送できること

の4つです。お互いの個人宅の住所は知らせず、郵便局留にしてプライバシーは保持しています。今まで大きなトラブルがあったことは一度もありません」

ノートが太れば太るほどハッピーに

「旅するEDiT」は、旅の思い出が詰まっている宝箱。多くの人の手にかかることでノートがどんどん太り、どんどん重くなっていく……。ページをめくらずとも「トラベルノート」の1冊の厚みが、たくさんの人たちの旅の思い出や幸せがそこにあることをを感じさせてくれます。

「私はそれを“ノートの幸せ太り”と呼んでいます。ノートがふくよかになるほど、旅先でのいいことやよかったこと、印象深かったことなどが、宝物のように増えていくんです。だから、ノートが太っていくのを見るたびに幸せな気持ちになれるんですよ」。そう話しながら、なぷさんはほほえんでいました。

次はあなた? 旅を続ける仲間たちへのメッセージ

旅先でカードを購入し、次にバトンを受け取る人たちへのメッセージを書いてノートに挟んでいる人たちがいることも、心があたたまります。

ノートを眺めていると、この企画に参加する一人ひとりが旅を楽しみ、そしてノートに書いたり、描いたり、貼ったりすることを、とても愉しんでいる様子が伝わってきます。またノートを綴る人たち同士の見えない絆を感じ、ほっこりとしたやさしい気持ちになれるのです。

こうして「旅するEDiT」は、旅人からまた次の旅人へ、とバトンタッチされていきます。

次はあなたが「旅したい」、「参加してみたい」、そんな気分になりませんか?

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なぷさん

大分在住。旅する手帳案内人。愛猫ミソくんと暮らすアラサー世代。2014年「手帳ゆる友と旅するEDiT企画」を立ち上げる。また、手帳を好きな者同士が交流して楽しむ「場」を作るべく、九州手帳愛好会(QTA)や福岡県での「手帳オフ会」や「手帳・文具関係のワークショップ」を開催している。

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