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使い方

ふせん+1日1ページ手帳で毎日をアクティブに

どんなに忙しくても仕事を効率的に進めている人は、手帳をうまく使いこなしている人に多いと思いませんか? そんなデキる人が、タスクや時間を管理する上で活用している便利なアイテムが、"ふせん"です。

今回は、広報アドバイザーとして活躍するかたわら、文具愛好家、そしてイラストレーター(ペンネーム:ハヤテノコウジ)としても活動する別井孝士さんに、ふせんとEDiT 1日1ページ手帳を使い毎日をアクティブに過ごすアイデアを教えてもらいました。
PHOTO:井関信雄

1日1ページ手帳の豊富なスペースを活用

プロジェクトの同時進行やスケジュール管理、各方面の調整・急な予定変更など、私の仕事でもあるPRの業務はタイムマネジメントがとても大切です。形に見えるプロダクトはなく、自分自身の行動成果がサービスとつながるため、しっかりとした未来の想定と実働のレビューを行うことが必須になります。

私がEDiTの1日1ページ手帳を使う場合、オン・オフ兼用としてこんな風に使用してみました。仕事については、記入の効率性を高めるため、「プランニング」「リサーチ」「ミーティング」「クリエイティブ」といった行動をそれぞれ「PL」「RS」「MT」「CA」と略語化。多色ボールペンを使って青・緑・赤と色分けし、1日のうちどれだけ自分の時間が取れたか、人と交流した時間はどれくらいか、を一覧でわかるようにしています。

ログについては積極的にビジュアル表現を。印象的な記憶はスケッチを描き、色も塗ります。これによりその日の楽しさが際立ちます。たとえばおいしいランチやディナーを食べた、休憩時間でのスウィーツがとてもオシャレだった、講演がうまく行った、クライアントが喜んだなど。この手帳のレイアウトはスッキリとしたデザインであるため、ユーザーごとの表現を引き出す可能性を感じています。

さらにふせんと連動することで、1日1ページ手帳の自由なレイアウトの活用が最大限化し、自らをアクティブな行動へと促すことができます。

手帳使いを楽しくする“ふせん”

ふせんの使い方は、使う人の目的によってさまざまです。手帳愛好家たちによるふせんのテクニックの書籍やムック本は次々に出版され、また私が参加している手帳愛好家のオフ会では、ふせんの達人たちがすぐに使えるコツを紹介し意見交換を行っています。ふせんの種類や形状もどんどん進化していき、仕事がはかどるテクニックはますます広がっています。

私が考えるふせんの利点は、まず手帳本体に影響を与えないこと、記入後に手帳の中を移動できること。次に目立つところが気に入っています。ヨーロッパの文具が好きなので、主にドイツ製の色鮮やかなふせんを使い、手帳を使う行為を楽しく、刺激的にする工夫をしています。

それでは、私のふせんの使い方アイデアをご紹介しましょう!

1日1ページ手帳に使う5つのふせんアイデア

1. 時計ふせん

まずは時計の形が印刷された“時計ふせん”。このふせんはステーショナリーディレクターの土橋正さんが手がけたプロダクトで、24時間しかない1日を有効に過ごすために、時計の軸で予定を立てるアイデアです。

【使用するふせん】
時計式To Do管理付ふせん

【使い方】
前夜あるいは朝に、24時間の作業配分予定を書きこみます。EDiT 1日1ページ手帳には、実録を書きこみ、1日が終わった後、時計ふせんと実録を比較します。これにより差異要因を把握し、タスク処理を改善することが可能です。

2. 発見ふせん

自分が気づいた点や新たな発見、意外な事実、忘れたくないことを書く“発見ふせん”です。手帳本体に書いていると埋もれてしまう、忘れてしまうようなトピックスをふせんに記入することで、自分の心に印象深く刻むことができます。

【使用するふせん】
鮮やかな色のふせん(私の場合はドイツ製の蛍光グリーン、蛍光イエロー、蛍光ピンクのふせん)

【使い方】
驚きの事実、めでたい情報、アラート情報(要注意情報)、改善情報(対策が必要な情報)などを、このふせんに書き、手帳に貼りつけます。そうすることによって環境変化を可視化します。

3. リピートふせん

仕事では定められたルールに従い、一定の成果を生み出すための手順を短期間で覚えなければならないシーンがあります。あるシステムの処理手順を覚える、あるパッケージ化された業務を覚える、その情報を何度も閲覧する必要がある、といった情報をふせんに記入し、記憶の定着を図るのが“リピートふせん”です。

【使用するふせん】
ある程度サイズがあるふせん

【使い方】
手順、参照情報、忘れてはならないスケジュールなど、繰り返しチェックして覚える情報を書きこみます。覚えるまで手帳内で移動させながら貼り続け、記憶定着や処理漏れの防止を促します。

4. プロジェクトふせん

イベント、新製品発表、講演の準備など、プロジェクトとしてある一定期間内でこなすべきタスクがある場合、プロジェクトごとにタスクを書き出す“プロジェクトふせん”が便利です。1日1ページ内を移動させながら確認していきます。

【使用するふせん】
正方形のふせん

【使い方】
その週のプロジェクトごとのTO DOをそれぞれのふせんに列挙します。これを日が進むごとに1日1ページ手帳の中で毎日移動させていきます。こうすれば1日1ページ手帳で見失いがちな「その週にこなすべきプロジェクトごとのタスク処理状況」を把握することが可能です。

5. いいね! ふせん

私が長年続けている「よかった記憶を書き出す、まとめる」を、ふせんを使ってまとめていこうというアイデアです。今回は、EDiTの延長ふせんを使っています。このふせんには1日1ページ手帳と同じドット罫が引かれていて、手帳の延長のような雰囲気を出すことができるのもお気に入りです。

【使い方】
1日1ページ手帳を運用するなかで、下記テーマなどを発見するごとにふせんに記録していく。

・好きなこと
・好きな人、気が合う人
・好きなお店、おいしいメニュー、好きなエリア
・うまくいったこと、その要因
・気に入ったこと、その要因

いわゆる「自分にいいね!する」をふせんで行うことで、自分の方向性や軸について把握することができます。手帳に書くという機能的な行為から、自分の気持ちいいことを考えるという感情的な行為に発展させることで、手帳が“モノ”から“相棒”へと感じられるようになります。

以上、私のふせんアイデアの一例をご紹介しました。


1日1ページ手帳とふせんを組み合わせて、毎日ワクワクした気持ちで行動できるようになることを願っています!

Profile

別井孝士 Takashi Betsui
広報アドバイザー / 文具コラムニスト / イラストレーター

大手PR会社で広報全般に携わったのち、フリーの広報アドバイザーとして独立。文具愛好家のイラストレーター、ハヤテノコウジとしても活動している。「ブングスキー」コラム二スト。欧州文具、北欧旅をこよなく愛する。「手帳で楽しむスケッチイラスト」「新 手帳で楽しむスケッチイラスト」「イラストノート」「モレスキンのある素敵な毎日」等に登場。旅雑誌「TRUNK」連載中。

WEB : http://koujihayateno.com
Blog : http://sync-ideas.net
Twitter: @koujihayateno