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インタビュー

「自分が使いたい時間」を生み出すために
EDiT手帳を使いこなす

2016年8月末におこなったEDiTのミートアップイベント「もっと知ろう、もっと話そうEDiTのこと」に参加してくださったキャリアカウンセラーの齋藤めぐみさん。ほがらかな話し方と笑顔が印象的な齋藤さんは、5年にわたりEDiTの1日1ページ手帳を愛用し、またさらにワークショップの題材としても使うなど、EDiT手帳をフル活用してくださっているヘビーユーザーのおひとりです。

東京から2時間ちょっと、齋藤さんが伊豆で主催する「イズグレースサロン」にEDiTの開発担当者・佐倉がお邪魔し、手帳の使い方やこれからの働き方などについてお伺いしました。

まもなく、進学サイトのWEBページなどのコラムニストとしてもご活躍の齋藤さんによる「EDiT手帳の使い方」の短期連載開始も始まりますよ。
PHOTO : 和田英朗

EDiT手帳がないと生きていけない(笑)
「プランニングページ」がお気に入り

佐倉:やわらかな伊豆の光がさしこむ、あたたかみのある素敵なサロンですね。町の図書室活動もしていらっしゃるんですね。

齋藤さん : ここは学びの場です。傾聴やファシリテーションなどのワークショップをしたり、ライブラリーもあるので読書会をしたり、コミュニティースペースとして、地域活性して人をつなげる役割を果たしています。EDiT手帳を使ったワークショップももう3年ほどおこなっています。

佐倉:まず、齋藤さんとEDiT手帳の出会いについて教えてください。

齋藤さん : 書くことがずっと好きで、学生時代から手帳をつけていました。なので、雑誌の手帳特集も毎年必ずチェックしているんです。そんな中でEDiTに出会い、実際に店頭で見つけて購入したのがきっかけです。「年間プランニングページ」がある点がすごく気に入りました。2017年版で5年目に入っています。

佐倉 : 手帳が齋藤さんの仕事や人生にもたらす影響は大きそうですね。

齋藤さん : EDiT手帳は私をサポートしてくれるツールです。家ではもちろん、カフェでも、電車などでの移動中でも常に開いて見ています。手帳がないと生きていけないですね。記録することが趣味ですし。

手帳は予定管理を書きこむだけでなく、記録して振り返ることがすごく大事だと思います。手帳がないと“記憶”だけが頼りになってしまいますよね。自分が何をしたのか足跡を確認したい、事実を振り返りたい。
目標(予定)→ 行動 → 振り返りをすると、気持ちが充実して、それが成長実感や自分肯定につながるんです。

それに 「できないこと」を反省するより、「やったこと」を見てみると、みんな意外と頑張っているんですよ。サロンでおこなっているワークショップや企業研修でも、EDiTのプランニングページを使っています。

佐倉: ありがとうございます! 齋藤さんはEDiTのエバンジェリストですね(笑)

齋藤さんの歴代EDiT 1日1ページ手帳。B6サイズでは書ききれず、2017年版からはA5サイズを使用

働き方は「ワークライフバランス」から「インテグレーション」へ

佐倉:独立されて、フリーのキャリアカウンセラーとして10年の実績を持つ齋藤さんですが、「キャリアカウンセラー」という肩書からは想像できない活動の幅の広さです。

齋藤さん:8年前に移住したことで、想像以上の多様な生き方を伊豆で知り、関わる事業も増えました。私は、① 自己探求・自己理解 ② コミュニティづくり ③ 企業・組織支援 ④ 学校・教育関連の4つを柱に、大学生向けの就職カウンセリング、個人のキャリアカウンセリング、経営者のコーチングなど、さまざまなキャリア支援、生き方支援、地域の活性支援をおこなっています。 キャリアとは「人生・生き方」のことで、「生きる場所・地域・コミュニティをどうつくっていくのか」ということが私のミッションになります。

佐倉:まさにいま、社会のテーマである「働き方」と向かい合うお仕事をしていらっしゃいます。これからの働き方については、どのように考えていらっしゃいますか?

齋藤さん : これからは、「ワークライフバランス」の時代ではなく、仕事とプライベートが統合されていく「インテグレーション」の時代だと思うんです。自分を中心に考えたとき、仕事 / プライベートと分ける必要がなくなっていきます。

2016年4月に「職業能力開発促進法」が改正され、働く個人が自身のキャリア開発をすることが求められています。そこでキャリアコンサルタントも国家資格になりました。従来のお金のための“副業”ではなく、自分のキャパシティや得意分野に合わせて“複業”するパラレルキャリアの人が増えたり、働き方や評価が多様になりつつある現代、キャリア=仕事だけではないんですよね。でもそれは、誰も教えてくれないんです。

企業の意識改革も必要ですが、自分で自分のキャリアプランを立てて意思決定しないと、お金は稼げても心は豊かにならない。そういった意味では2017年は、働き方革命の年だと思っています。

手帳を使って時間を可視化すると、時間を生み出せるようになる

佐倉:ワークショップでは、キャリアプラン、ライフビジョンを日々の行動につなげるために、EDiT手帳のプランニングページを使っていらっしゃいますね。

齋藤さん:EDiT手帳のプランニングページは、ガチガチに書き込む項目が決まっていないところもいいですね。私が支援したい人たちは書くことが苦手な人たちでもあるし、誰にでもできるようにしたいと思っているので。

佐倉:年間ビジョンのスペースは、文字、イラスト、マインドマップ、コラージュ……使う方によって、自由に使える場所として無地にしています。もちろん使わなくてもいいのですが、新しい1年をどう過ごしたいか、どう生きていくか、というイメージ=ビジョンを手帳に書いておくと、その1年がもっと充実したものになることをこの手帳のメッセージとしてつくりました。

齋藤さん: キャリア、人生を考えるときに、時間について真剣に向き合う必要があります。つまり、「自分が使いたい時間の使い方をする」、自分で「時間を創出」するんです。

時間管理をうまくしていない人は、まず手帳を書いていないと思います。手帳を使って時間を可視化するとだんだん時間の使い方が上手になりますよ。自分の人生のビジョンから、時間の優先順位を決めていけばいいんです。

びっしり書き込まれた齋藤さんの年間プランニングページ。右のマンスリーイベントページは目標に対しての結果の記録に使用

佐倉:しかし、1年ならともかく、人生のビジョンともなると、難しく考えてしまいそうですが。

齋藤さん:伊豆でのワークショップに参加している人たちも、最初は「手帳を使いたいと思っているけれど、白紙のまま1年が過ぎてしまった」という経験をしている人たちです。ビジョンがうまく書けないという人は、ないのではなく、“決めていない”だけ。彼らも何度もワークショップに参加していく中で、時間が生み出せるようになり、もっと書きたくなってくるんです。

齋藤さんのマンスリーページは目的、場所などをペンやシールを使って色分けし、ひと目でスケジュールが把握できるようになっている

子どもたちにキラキラ生きている大人がいることを知ってほしい

佐倉 : 齋藤さんのモットー、「この世界に生まれてきた子どもたちに、生きること・働くことの喜びを伝えたい」にはどんな想いが込められているんですか?

齋藤さん : 大学生など若い人たちのカウンセリングをしているときに、「働く意味が分からない」とか「生きているのがつまらない」と話す人たちに出会うことがあります。子どもが大人を見たときに、社会に出ることはつらいと思われないようにしたい。

「遊ぶように楽しく仕事をしている大人たちがいる、キラキラ生きることができる」と思ってほしい。“生きることは喜び”であると思ってほしいんです。そして、よりよく生きる人が増えてほしいと思っています。そこがモチベーションになっています。

今年のビジョンは、自分らしく幸せに、生き生きとした人を増やしたい

佐倉 : 齋藤さんご自身の今年のビジョンはどういったことでしょう?

齋藤さん : 私の今年のビジョンは、積極的に働き方の多様性を働きかける。自分らしく幸せになれる、生き生きと生きられる人を増やす、ということですね。

この日は8人を迎えてビジョンを描こうというワークショップがおこなわれた

和やかな雰囲気の中でおこなわれるワークショップ。手帳に書き落とす前に、キーワードを書き出したり、イメージをコラージュしたりしながら、それぞれのライフビジョンを確認していく

参加者のみなさんの1日1ページ手帳。それぞれ思い思いの使い方でぎっしり書き込まれている

佐倉 : 最後に、これから齋藤さんの連載を読むユーザーの方へのメッセージをお願いします。

齋藤さん : 春はやる気が出る季節。物事を始めるにはいいタイミングですよね。いろいろな人がいろいろなことを言っても、まずは“自分がどう思うか”、“どうしたいか”を考えることが大事だと思います。

目標をつくるときも「成長しなければ」ではなく、ありたい自分を思い描けばいいんです。手帳に書いた方が夢は叶います。まずはビジョン=今年は何をやりたいのかを手帳に書いてみましょう。去年よりさらに充実した1年が過ごせると思いますよ。

佐倉 :これから始まる連載が楽しみです。本日はどうもありがとうございました!

Profile

齋藤 めぐみ  Megumi Saitou
キャリアカウンセラー / キャリアコンサルタント

ソフトバンクBB株式会社で人事・採用業務に、 その後、大手人材会社にて求人開拓営業などに携わる。 2007年に独立し、現在はフリーのキャリアカウンセラーとして、 「この世界に生まれてきた子どもたちに生きること、働くことの喜びを伝えたい」をビジョンに、 経営者をはじめ、小学生から定年退職後のシニアまで、幅広い世代のキャリア選択の支援をおこなっている。
WEB : http://www.megumi-saitou.jp
Facebook : https://ja-jp.facebook.com/msaitou0813
Blog : https://counselorcareer.wordpress.com