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インタビュー

暮らしが先か、仕事が先か。
すごく価値観が変わってきた

暮らしが先か、仕事が先か。すごく価値観が変わってきた / 齋藤めぐみさん キャリアカウンセラー 暮らしが先か、仕事が先か。すごく価値観が変わってきた / 齋藤めぐみさん キャリアカウンセラー
齋藤 めぐみさん / キャリアコンサルタント

5年にわたりEDiTの1日1ページ手帳を愛用し、またさらにワークショップのツールとしても使うなど、EDiT手帳をフル活用してくださっているキャリアコンサルタントの齋藤めぐみさん。

これまでこのEDiTサイト上での1日1ページ手帳の使い方コラムの執筆、EDiT主催のワークショップの講師など、ヘビーユーザーの域を超え、EDiTに深く関わっていただいています。

今回は、いままで東京と伊豆の2都市を拠点に、学生、社会人、経営者から引退後のシニアまで幅広い世代に、カウンセリングやコーチングなど、さまざまな形のキャリア支援や地域活性化支援を行ってきた齋藤さんがチャレンジしている、新たなミッションについてお伺いしました。
PHOTO:加治枝里子

生きる場所、地域、コミュニティーを
どうやってつくっていくのか

相手を安心させる穏やかな話し方が印象的な齋藤さん。実は、“人生に熱狂したい。命燃え尽きるその瞬間まで人生に恋していたい” という想いを内に秘め、“何でもおもしろがってみる” という行動的な人でもあります。

「生きる場所、地域、コミュニティーをどうやってつくっていくのか」。そうキャリアコンサルタントとしてのテーマを掲げて活動する中、齋藤さんには今、新たな情熱を注ぐプロジェクトが熱海で始まり、それにともない2018年春、8 年暮らした伊豆から熱海へと移住することになりました。

笑顔で語る齋藤めぐみさん

やさしい笑顔で相手の気持ちをほぐしてくれる齋藤さん

東京、伊豆の2 拠点に加わった
熱海での新事業

「創業支援とはどういうものなのか。その仕組みに興味があり、2016年に熱海の事業支援プログラムとリノベーションスクールに参加したことがきっかけです。そのときに提案した、“空き物件を熱海のサービス・観光業に従事している若者のシェアハウスにする” という事業を自らが立ち上げることになってしまって」と、新たな挑戦へのプレッシャーを感じさせない笑顔で話す齋藤さんは、さらに熱海で人材コンサルティング事業とシェアハウス事業を軸とした「HUBlic(ハブリック)」という会社も立ち上げました。

人と人、人と地域をつなぐ
ハブになりたい

「“この人たちと仕事がしたい” と思わせる人たちがいる」。熱海に関わる人たちの熱意に動かされ、どっぷりとつかることになり、とうとう会社まで立ち上げた齋藤さん。シェア事業にとどまらず、今では熱海の街づくり専門のNPO や街情報メディアの制作チームらと四つに組み、熱海のあらゆる事業のコンサルタントともいえる存在になりつつあります。

熱海のリノベーションまちづくりNPO「atamista」のスタッフと齋藤めぐみさん

熱海のコワーキングスペース「naedoco」で、まちづくりNPO「atamista」のスタッフとミーティング

「人と人、人と地域、人と職、人と情報を結ぶハブでありたい。これが私の20 代の頃からのミッション。どの事業やプロジェクトを通しても、実現したいのは“生きることの喜びを感じられる社会をつくること” なんだと思うと、自分の中で軸がつながってきました」。齋藤さんのその軸は、水面にできた波紋のように、人の、そして仕事の輪を幾重にも広げていきます。

「自分が使いたい時間」を生み出すために
手帳を使いこなす

書くことが好きで、学生時代から手帳をつけていたという齋藤さん。 毎年秋頃に出る雑誌の手帳特集も必ずチェックしていて、EDiTとの出会いも最初は誌面で。その後、店頭で実物を見つけて、購入に至ったそうです。

「EDiT には年間と月間の『プランニングページ』がある点がとても気に入っていて、セミナーやワークショップでも活用しているほどです。手帳は私をサポートしてくれるツール。家ではもちろん、カフェでも電車などでの移動中でも、常に開いて見ています。記録することが趣味だし、手帳がないと生きていけない(笑)」

齋藤めぐみさんが開く伊豆で開く傾聴のワークショップでは、参加者がEDIT1日1ページを使用

伊豆で開く傾聴のワークショップでは、参加者がEDIT1日1ページを使用

ワークショップ時のヒアリングをEDiTアイデア用ノートに書き留める齋藤めぐみさん

ワークショップ時のヒアリングは、EDiTアイデア用ノートに書き留めて

ライフビジョンを描き、
目標に向かって行動と時間を創出

キャリアコンサルタントとして、自分自身の、そして多くの人の人生やキャリアを見つめてきた齋藤さんは、時間と向き合うことの大切さを語ります。

「キャリアや人生を考えるときに、時間について真剣に向き合う必要があります。つまり“自分の使いたい時間の使い方をする”ために、“自分で時間を創出する”。最初は難しくても、手帳を使って時間を可視化すると、だんだん時間の使い方が上手になります。そのためには“ライフビジョンを描き、行動目標をつくり、実行し、振り返る”というサイクルを回し続けること。手帳に予定を書き込むだけでなく、記録して振り返ることがすごく大事だと思っています。これをくり返すことで気持ちが充実し、自身の成長の実感や自分肯定につながっていくんです」

齋藤さんが言わんとすることは、『ライフビジョン』とは、“人生をどのように生きたいのか” “何を大切にして日々を過ごしたいのか”を描くということ。つまり時間の使い方において、優先順位をつけるときの“基準”となっていくものだということなんですね。

齋藤めぐみさんのEDiT 1日1ページ手帳、年間プランニングページ

① 「年間プランニングページ」のビジョンには、まず変わることのない “ キャリアビジョン” を記入

② キャリアビジョンからその年のビジョンをブレイクダウン。目標ごとのTO D O も追加

③ ありたい姿と現実のギャップを埋めるための、現実的な行動目標を記入。プライベートも忘れずに

④ ブルーは静岡、ピンクは東京と色分けし、年間のレギュラー予定をわかりやすく可視化

齋藤めぐみさんが5年来愛用のEDiT 1日1ページ手帳には“ 延長ふせん”も欠かせない

5年来愛用のEDiT 1日1ページ手帳には“ 延長ふせん”も欠かせない

「予定をこなすために時間があるのではなく、やりたいことを実現するために時間がある。自分の人生のビジョンから、“心から実現したいと思うかどうか?”と問いながら、時間の優先順位を決めていけばいいんですよ。その時間が形になって見えるのが手帳ですね」

私自身も新しい暮らしと働き方を楽しみたい

伊豆や熱海で多様な生き方を学び、より自身のキャリアコンサルタントという仕事の深みを増しつつあるという齋藤さん。

「仕事が先か、暮らしが先か。価値観が変わってきたと思います。これからの時代は、仕事(会社)選びだけではなく、“ 生き方や暮らし方、自分自身を中心に置いた働き方” を考えていくことが求められていく。キャリアコンサルタントとして新しい価値提案ができるよう、私自身も新しい暮らしと働き方を楽しみたいと思っています」

そう話す齋藤さんの表情はキラキラと充実感に満ちていました。新しい働き方ってなんだろう? そう問いかけるとき、まずはキャリアカウンセラーである齋藤さん自身が、肩書きや職種を超えたパラレルワーカーとして、そのあり方を見せてくれているようです。

齋藤めぐみさんの気持ちを切り替え、リフレッシュさせてくれる熱海の海と空

気持ちを切り替え、リフレッシュさせてくれる熱海の海と空

Profile

暮らしが先か、仕事が先か。すごく価値観が変わってきた / 齋藤めぐみさん キャリアカウンセラー
齋藤 めぐみ Megumi Saitou
キャリアカウンセラー / キャリアコンサルタント

ソフトバンクBB株式会社で人事・採用業務に、 その後、大手人材会社にて求人開拓営業などに携わる。 2007年に独立し、現在はフリーのキャリアカウンセラーとして、 「この世界に生まれてきた子どもたちに生きること、働くことの喜びを伝えたい」をビジョンに、 経営者をはじめ、小学生から定年退職後のシニアまで、幅広い世代のキャリア選択の支援を行なっている。
WEB : megumi-saitou.jp
Facebook : @msaitou0813
Blog : counselorcareer.wordpress.com